iPad LiDAR 実験 #03

昨日、岩見沢でまとまった雪が降ったと聞き、モエレ沼公園での収録後に、小町谷さんと除雪の跡を探しに行ってきました。道央道で40分ほど走って岩見沢SAに入り、雪の集められていそうな奥へ車を進めて停車。

ドーザーが押し潰した圧雪の上をイイ感じで新雪が覆っています。

残念ながらiPadのLiDARではこのディテールはキャプチャできない…

ちょっと不審ですが、誰がやってもこうなります。iPad Proの性能を引き出すのはあくまでも身体です。

凹凸の激しい部分でも試してみます。

人工物とのコンビネーションに盛り上がる小町谷さん。

このあと岩見沢市内を回りながら、何箇所かで試しました。やはりディティールをきれいに残すことが大きな課題ですが、ディティールがつぶれていても、「あ、これは雪っぽい」というものがあり、その理由がなんなのか、といったことをあれこれと話ながら帰路に就きました。除雪後の雪壁は見れば見るほど、様々な表情があって面白いです。中でも、ミルフィーユ状の圧雪にロータリー車の刃の痕が残るものなどはかなりイイということで意見が一致しています。街中を歩くだけで、これほど自然現象の作る形状に出会えるのは、北国の冬ならではです。

録ったデータについては、整形してみて後日ご報告したいと思います。

iPad LiDAR 実験 #02

雪が少し降ったので、iPadのLiDARでもう少しソリッドなモデルを得るべく、手稲山に行ってきました。まだスキー場はオープンしていないものの、傾斜を使ってスキーの練習をしている家族など、思ったより人がいて驚きました。どこへ行っても遊んでいる人がいるのは、北海道ならではかなと思います。

雪自体は、まだ壁と言えるようなものにはなっていないので、地面にできた轍や雪塊をスキャンしてみました。今まで気づきませんでしたが、とにかくLiDARのセンサを対象物に近づけると(10cm前後)、そこそこエッジの効いたというか、機械学習弱めのデータ(?)が得られることがわかりました。ただし、スキャンしている姿がちょっと不審なので、あまり人目につかないようにやっていきたいと思います。

iPadでLiDARを使ったアプリを開発するには、今のところARKit を使うようですが、デプスだけを抜き出してくることは現時点ではできないようです。これについては、またポストしたいと思います。

iPad LiDAR 実験 #01

車の温度計で-4℃

少し雪が降ったので、iPad Pro のLiDARで雪や氷の形状のスキャンのテストをしてきました。

オープンを控えた札幌国際スキー場の駐車場では、既にドーザーが稼働しており、壁とは言えないまでも、雪が高く積み上げられていました。とはいえ、駐車場に入ることができないので、小樽方向にもう少し進んで、除雪車の転回スペースで実験しました。

スノーバイクをピックアップに載せて遊びにきていたお兄さんの話だと、真冬になるとここからスノーバイクで余市岳の頂上まで行くこともあるとのこと。ホワイトアウトしたら命がけだけどね!とにこやかに話してらっしゃいました。(プロジェクト的には、こういった方々にご協力いただきたい…)

大雪山で、Structure センサを使ったときは、氷は雪はうまくスキャンできませんでしたが、LiDARでは特に問題なくスキャンできました。(ひと安心)

ただ、ディティールがヌルッと平均化される感じがどうにも気持ち悪いので、なんとかしたいところです。

ぬるい。